2014年11月5日水曜日

記念すべき第10回「京阪会」は伝説の王府麺を訪ねて樟葉の「王府」へ

職場の京阪沿線所縁のメンバーで作った「京阪会」も早10回目。
京阪沿線で三ヶ月に一回、宴会をする親睦会ですが、毎回お店の選定にかなり悩みます。
というのも、グルメに関してはちょっと淋しい沿線だから。
会員各自がそれぞれにリサーチし、提案して決定します。

今回は
「ロイヤルホテルにあったあの王府(ワンフー)が、今は樟葉で店を出していて、懐かしい王府麺が食べられる」との情報により、一同総意で決定しました。
10年ほど前までロイヤルホテルに出店していた中華料理店。
関西支社のベテラン世代には思い出深い店だそうです。

王府麺という名前には聞き覚えがありますが、3年前に転勤してきたときには既にロイヤルホテルに王府は無く、私がもし食べたとするなら、少なくとも30年以上前の学生時代に家族と行ったということになりますが、その記憶は曖昧です。

いつものように幹事の若手T君の完璧な段取りにより、渡辺橋駅18時10分発の快速急行という乗車列車まで指定された案内に基づき樟葉まで。
今日の参加メンバーはM次長、W次長、Tさん、T君と私の5名。

私の実家枚方市の郊外ですが、今となっては市役所のある枚方市駅よりも格段に立派な駅舎とショッピングモールを有し、枚方の商業中心地となっています。


映画館や、有名店、関西初のブランドショップなどが入るKUZUHA MALL
私にとっては隔世の感があります。


やはり枚方市在住の同級生Tさんの案内で、ショッピングモールに新しく出来たSANZEN-HIROBA(3000広場)という京阪電鉄の鉄道博物館に立ち寄りました。

京阪電鉄の代名詞とも言えるテレビのついた特急電車テレビカー3000系の車両を展示しています。
1954年から始まったテレビカーは、1971年に導入されたこの3000系からカラーテレビとなりました。


今はワンセグもありますし、テレビ離れも進んで、電車でテレビが見れるというかつての驚きはありませんが、テレビが世の中の最大の娯楽であった当時、走行する電車でテレビが見れるのは大変魅力でした。
しかし当時、特急は枚方に止まらなかったので、我が駅を通過するテレビカーを恨めしく見ていたのを思い出しました。


京阪電鉄にまつわる展示品の数々。


ジオラマ。


シミュレーターまで。


懐かしのヘッドプレート。


京阪会らしい郷愁に浸った後は、駅前のメインストリートを真っ直ぐ東へ。
駅から7、8分で目指す王府はありました。


入口は二階。


明るくモダンなインテリア。
王府を知る私以外のメンバーは、それぞれに感慨深げですが、元々のロイヤルホテルにあった店を知らない私にとっては、
「ずいぶん不便な場所にあるなぁ。郊外にしては駐車場もないし」
という印象。


テーブルセッティングがされています。
どうやらこのロゴは昔と変わらないようです。


メニューをチェックします。
ディナータイムは5%のサービスチャージ。


オーソドックスな料理のラインナップ。

懸案の王府(ワンフー)麺もありました。
1,200円。


ラインナップは以上。
それほど多くはありませんが、必要十分。
なにしろ王府麺を食べるために来た私たちにとってっは、それ以外のすべての料理が前菜だからです。


乾杯。


冷菜3種の盛り合わせ


私の我儘で皮蛋


人気メニューの王府特製大エビのチリソース


大エビと小エビがあったので小エビの方が食べやすいのではと思ったのですが、実は大エビは切ってありました。


紹興酒
10年もの。


焼き餃子
かなりの大振りです。
もっとジャンボな餃子を出す銀座天龍の話題で盛り上がりました。


卓上の調味料で自分好みのタレを作ります。


ジューシーな餃子は、王府を知る人にとっては懐かしいアイテムのようです。
なぜなら、王府麺以外に食べた記憶があるのは、餃子だけだからだとか。


春巻


手羽元の香り揚
八角を使っているのでしょう。
かなり中国らしい香りの一品。
身離れも良く、相当柔らかいのは蒸してから揚げているのかもしれません。


かに玉


たまご好きの私は一気に食べないで、少しずつ。


鶏肉とカシューナッツ炒め
王府麺の前菜であることに変わるわけではありませんが、ここまでの全ての調理が及第点。


カシューナッツがたっぷり入っています。


定番の麻婆豆腐
美味しいですが、それほど辛くはありません。


料理の〆は肉ダンゴの甘酢あん
我々的にはここまでが前菜ということになります。


やはり10年ものながら種類の異なる紹興酒を追加で。


いよいよ王府麺に取り掛かります。
ここでオーダーの量に関し、ホール係の女性を交えて議論が分かれます。
昔を良く知るM次長、W次長にそこはおまかせ。

1,200円の一人前についてくるのは塩味のスープ、醤油味のスープ、そして肉味噌。
肉味噌が一番美味しいそうで、それを2人前に増量、麺は店員さんの勧めでとりあえず2人前に、ということで落ち着きました。

一同期待と不安が入り交じった気持ちで王府麺との再会を待ちわびます。

そしてついに感動のご対面。


 塩味のスープ。


醤油味のスープ。


そして肉味噌。


麺は細麺。
昔は太麺で、食べようとすると一玉まるごと固まってくっついてきたそうですが、これは薄く油で和えてあるのか、比較的ほぐしやすくなっていました。


早速頂きます。


まずは塩味のスープから。


今で言うつけ麺風の食べ方でしょうか。
でも麺を先に入れているから、つけ汁と言うべきなのかもしれません。
さっぱりとした味。


続いて醤油味。
昔は袋茸が入っていた、とか入っていなかったいなかった、という議論が再びM次長とW次長の間で交わされます。
私は全くついてけませんが、袋茸の有無に関わらず美味しい。


いわゆる高級中華料理店で食べるラーメンスープの味。


そして一番人気だという肉味噌。
素人の私は食べる順番もM次長の指導を受けます。

 
肉味噌はそぼろ。
濃い目の味付けがいい感じです。
ここでM次長とW次長は
「昔はもう少し色が濃かったはずだ」
と議論。


ワンラウンド食べ終えた王府世代のM次長、W次長、Tさんの意見を集約すると
「微妙に違うけれど、ほぼ同じ。しかも少し美味しくなっている」
ようです。
思い出はとかく美化されがちで、同窓会で20年ぶりに会った憧れのマドンナにがっかりするということは、ままある話ですが、どうやら王府麺に関してはそんなことは無かったようです。

麺も2人前では足りなかったので、もう2人前追加。
更に塩味のスープも追加しました。


M次長推奨の食べ方である、肉味噌にかけるためです。


三種類の味をどのように食べるかは、もちろん個人の自由なのですが、なぜこの食べ方が編み出されたのかを解説するM次長とW次長。


歴史を紐解くと、それはどうやら塊になってしまう麺をほぐすために誰とはなく編み出された技だとか。


ラーメン一杯のためにはるばる樟葉まで来て、更にこれだけの講釈が聞けるとは滅多にないこと。
それなりの値段となったお会計を済ませ、お店のパンフと名刺をごっそり持って帰る支社のベテラン世代の王府に対する思い入れの強さを実感。

「王府麺だけ食べに来てもいい位ですよね」
と会話しながら、ぶらぶらと樟葉駅に向かって歩きました。



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王府中華料理 / 樟葉駅

夜総合点★★★☆☆ 3.2

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